Fake World

それは昨夜、バスルームで身体を洗っていたら、「バシッッ!!」という音とともに突然にやってきた。

 

 

完全な真っ暗闇・・・

 

 

 

ドギマギドギマギマギーシロウ・・(←とても古い。。)

 

ええと、まてよ、これはですね、要するに、察するところによると、

 

 

落雷による停電。

 

 

ですな。間違いない。

それで、いま現在のアチキは、真っ裸で、まさに今、身体を洗い終えた状態なわけです。間違いない。

 

 

・・・・・・静かにして、約1分待つ・・・・・・

(真っ暗闇の中で、真っ裸で固まっている森岡万貴さん。)

 

 

うーーむ、復旧しませんな。だうじよゔ。(←どうしよう。)

ブレーカーを上げても駄目なんだよな。っていうか、真っ暗で配電盤自体が見えないし。

こんなにズブ濡れの真っ裸の女が、暗闇の配電盤なぞ触ろうものなら、感電間違いない。

 

嗚呼、懐中電灯を、買っておくべきだった。こんなときに、懐中電灯があったら、どんなにか心強いことであろうか。しかし、お風呂の中に、普通は懐中電灯なんて持って入らないよな。するとアレか、ロウソク。そしてムチ。どんな怪しいプレイやねん。。

(真っ暗闇の中で、真っ裸で静かに脳ミソ高速回転の森岡万貴さん。)

(最後のほうは、脱線している。)

 

 

・・・・・・さらに約2分の時が流れる・・・・・・

 

 

固まっていても湯冷めをするだけなので、手探りでボディタオルを濯いで絞って、浴槽にぶつかりながら干して、もう一度座る。

 

ええーっつと。

出るか? 一か八か。ええぃ、こうなったら、手探りで身体を拭いて、意地でも寝てやる!!寝れば、電気が要らない。

 

いやまてよ、顔をまだ洗っていないではないですか。気持ち悪い。洗いたい。

 

とりあえず、お湯は沸いているので良かった。もし途中やったら、めっちゃ寒い。

完全に沸いたお湯、ばんざーーーーい!!!

有り難く、浸からせていただこうではないか。そして考えよう。どうするべきかを。

何かにぶつかりながら、おばあちゃんのように超スローで浴槽の中へ。ノロノロ。

 

 

・・・・・・真っ暗闇の中で、湯に浸かる森岡万貴さん・・・・・・

 

 

ふぅ。

しかし本当だったら、「たし湯」をしたいわけです。胸の下までしかお湯が無いのですが、半身浴にはちょっとヌルい湯温なわけです。

でも、ガス給湯器だって、電気で動いているわけです。

オール電化にすると、こういうときに恐ろしいのであります。

ところで、冷蔵庫には何が入っていたっけ?朝まで停電した場合、溶け出す物とか無いよね、、、あれとあれとあれと、、(冷蔵庫の中をスキャン中)

 

ライフラインって、普段は当たり前に思っているけど、ライフラインライフラインライフラインランランランッ♪・・・・・

 

あ、いかん、不思議なモードに入りつつあるぞ。

 

水は出るよね?

手探りでカランをひねってみる。

出た。おお!

手探りで顔を洗うことは可能なわけですね。

カランばんざーーーーい!!ライフラインばんざーーーーい!!

あ、でも洗顔ソープの場所が見えないぞ。水だけで洗うのかぁ、、気持ち悪いなあ。。

でも、洗えるだけ幸せなのですよ!

停電でも出る水道ばんざーーーーい!!アコースティックばんざーーーーーーい!!今度のライブは、やはりアンプラグドでいこう。

あ。でもそうすると、PA屋さんが儲からないよなあ。

 


・・・・・・真っ暗闇の中で、湯に浸かりながら、好き勝手に思考の海を漂う森岡万貴さん。さらに7分経過・・・・・・

 

 

ん?おやおやおやおやおや?

なんだか目が慣れて、うすぼんやりと周りが見えてきたぞ。さっきは墨みたいな真っ暗闇だったのに。

これなら、洗顔ソープの場所がなんとなく分かるかも。

そして、なんとなくバスタオルの場所が分かって、なんとなく布団の位置まで辿り着ける自信がわいてきた。

人間ってすごい。この適応能力!人間ばんざーーーーい!!(感動)

この丹田から沸々とわき上がる自信で、お湯まで沸かせるのではないか!?

へそで湯を沸かすとは、まさかこのことでは!?!?!?(万貴さん暴走中。ちなみに沸くのは「お茶」だ。)

 

 

・・・・・・真っ暗闇の中で湯に浸かりながら、ひととおり思考が高速回転した後、少し安心した森岡万貴さん・・・・・・

 

いつの間にか、自動的に脳ミソがニュートラルに。

 

 

おや?この感覚は、あの時にそっくり。

瞑想中。

シンと静かで冴えていて、快適で落ち着いていて、聴覚が異様に研ぎすまされている。(←わたしの場合。)

 

ふだん、視覚からの情報処理に、どれだけエネルギーが要るかってことですよね。

それが無いだけで、この聖なる静寂がたち現れる。まるで、夜の深い森の中にいるみたい。

こんな夜を、毎夜過ごしていたわけですよね、古代は。

そりゃあ、シャーマニックだし、詩的にエッチですよね。(←は?)

 

 

「闇」の字、門に「音」と記すは、それ故ぞ。

 

 

 

「 いいでしょう。合格です。 」  は?合格???

 

そのとき、「バシッッ!!」という音とともに突然に、

 

 

パルック100%

 

 

め、、目が痛い。

(電気復旧まで、約20分間。)

 

このとき、メッセージ。

 

「 目を疑え。 」

 

 

そう。おそらく、この2つの眼で見て、現実だと思い込んでいる世界は、フェイク。

見破った先に、ワンネスを見る。

 

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