井上洋一館長にお呼び出しいただき、奈良国立博物館へ。「春日大社若宮国宝展ー祈りの王朝文化ー」を拝観後、館長ご専門の考古学・銅鐸について、もったいなくも親しくお話させていただきました。
目の前にある、平安時代の宝物の数々。約二千年前の弥生の考古に惹かれる私には、一千年前は遠くなく、数時間前くらいに感じられて、ちょっと混乱しました。
少し前から、韓国伝統音楽の研究をしていて、アジア、大陸、朝鮮半島を経由するグローバルな古代史と伝統的シャーマニズムの音響とリズムの考察を始めたばかり。
加えて青銅器・銅鐸をも繋げて見ていくと、もう、沼です、、、。興味深くて、時間がいくらあっても足りない。
とはいえ、時間は頭の中にしかないので、すべては今ここに、あっけらかんと隠すことなく提示されている。
日本古代史について独自に探索していた一切合切を、十年前にひと区切りつけて封印忘却していたのですが、ここにきて第二章が始動したような、不思議な感じです。
私は、何故こうも頻繁に、意志と関係なく勝手に意識がトランスへ入ってしまうのか、メロディやメッセージが降ってくるのか、その訳が知りたかった。
十年経った今なら、以前よりも過度に感情移入することなく、フラットな気持ちで探究することができそうです。
過去じゃなくて今を生きているのだから、今に活きる、ユニバーサルな研究がしたいのです。
机上ではなく、実演で。音で。音楽で。
井上洋一館長、ありがとうございます。