患者が欲しいのは、味方。
たったひとりでいい。
最期まで目をそらさず、目をそむけず、見放さず、
心細さと孤独と疼痛に侵食されていくわたしを、
まっすぐ見つめられる人。
わたしがどんな醜く痛々しい姿になっても、肉の塊になっても、言葉が無くても、
わたしが誰かをわかって、変わらず看つめられる人。
事の重さに、理由を探して、伏し目がちに去っていかない人。
わたしより先に潰れない人。
わたしが欲しいのは、味方。
たったひとりでいい。
目をそらさずに、目をそむけずに、まっすぐに見つめつづけられる人。
それは、わたしが立ち上がるとき、共に歩む、
貴方。